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クラミジア chlamydia

クラミジアとは

クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)という細菌によって引き起こされる性感染症(STI)です。

この感染症は、男女共に生殖器、直腸、喉に感染する可能性があります。クラミジアは多くの場合、無症状で進行するため、気づかないうちに他人に感染させるリスクがあります。

適切な診断と治療が行われない場合、特に女性では重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。

クラミジアの原因

クラミジア感染症の主な原因は、クラミジア・トラコマティスという細菌による感染です。

この細菌は、以下のような性的接触を介して感染します。

  • 性行為
    クラミジアは、感染者との膣、肛門、または口腔を介した性行為によって伝播します。コンドームなしでの性交は特にリスクが高いです。
  • 母子感染
    感染した母親から新生児に感染が垂直伝播することがあります。出産時に感染が起こり、新生児は結膜炎や肺炎を発症する可能性があります。

クラミジアの検査・診断

  1. 症状の確認
    クラミジア感染症は多くの場合無症状ですが、症状が現れる場合もあります。男性では、排尿時の痛み、尿道からの異常な分泌物、睾丸の痛みや腫れが見られることがあります。女性では、不正出血、下腹部痛、排尿時の痛み、異常なおりものが症状として現れることがあります。
  2. 検体採取
    クラミジアの検査には、尿サンプルや感染部位からのスワブ(綿棒)サンプルを採取します。女性の場合は、子宮頸部、膣、尿道からのスワブが用いられます。男性の場合は、尿道や直腸からのスワブ、または尿サンプルが使用されます。
  3. NAAT検査(核酸増幅検査)
    最も一般的かつ正確な検査方法で、クラミジアのDNAを検出することで診断が行われます。PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)が一般的です。

クラミジアの治療方法

クラミジア感染症は、適切な抗生物質治療によって治癒することが可能です。

治療の主な目標は、感染の根絶と再発防止、合併症の予防です。

抗生物質の処方

  • アジスロマイシン
    単回投与で有効な抗生物質であり、通常は1回の服用で済みます。現在は1gの規格の処方が可能となっており、無効例も報告されています。
  • シタフロキサシン
    1週間程度の服用が必要ですが、非常に効果的です。
  • その他の抗生物質
    ドキシサイクリン、エリスロマイシン、オフロキサシン、レボフロキサシンが使用されることもあります。

治療の遵守

処方された抗生物質は、全て服用し終えることが重要です。

また、治療中は性交渉を避け、パートナーも検査と治療を受けることが推奨されます。

再感染の防止

治療後に再感染を防ぐためには、性的パートナー全員の治療が必要です。

再感染のリスクがあるため、治療完了後に再検査を受けることが望ましいです。

クラミジアの合併症

クラミジア感染症は適切な治療を受けない場合、いくつかの重篤な合併症を引き起こすことがあります。

女性の合併症

骨盤内炎症性疾患(PID)

クラミジアが上行して子宮、卵管、卵巣に感染すると、PIDを引き起こし、不妊症や慢性骨盤痛、異所性妊娠のリスクが高まります。

不妊症

卵管の瘢痕形成や閉塞により、不妊症の原因となることがあります。

男性の合併症

精巣上体炎

精巣上体が感染し、痛みや腫れ、不妊の原因となることがあります。

前立腺炎

前立腺に感染し、頻尿、残尿感、射精時痛をきたします。

新生児の合併症

結膜炎

感染した母親から出生時に新生児に感染し、目の感染症を引き起こすことがあります。

肺炎

出生時に感染した場合、新生児が肺炎を発症することがあります。

クラミジアの予防

クラミジア感染症の予防には、以下の対策が有効です。

  • 安全な性行為
    コンドームの使用は、クラミジア感染のリスクを大幅に減少させます。
  • 定期的な検査
    性的に活発な人々は、定期的にクラミジアの検査を受けることが推奨されます。特に複数の性パートナーがいる場合は重要です。
  • 性的パートナーの検査と治療
    感染が確認された場合、すべての性的パートナーが検査と治療を受けることが必要です。
  • 新生児の予防
    妊婦は定期的にクラミジア検査を受け、陽性の場合は適切な治療を受けることで新生児への感染を防止します。

クラミジア感染症は、適切な治療と予防策を講じることで、完全に治癒し、再発を防ぐことが可能です。

性感染症に関する正しい知識を持ち、自身の健康とパートナーの健康を守るための行動を取ることが重要です。

料金

日本の保険診療では、保険の種類により治療費の1割から3割を自己負担します。

クラミジア感染症の診断と治療にかかる費用は、受診する医療機関や検査方法、処方される薬剤によって異なりますが、一般的な費用の目安を示します。

診察料、処方箋料、検査料含めて2,500~4,000円程度

ただし、行う検査の種類によってはさらに変動する可能性があります。

また薬剤費用は別途かかります。

監修者情報

マイシティクリニック院長 平澤 侑來

マイシティクリニック院長

平澤 侑來

大学病院での診療経験を活かし、幅広い泌尿器科診療を行います。

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