男性ホルモン・テストステロン注射の在庫状況について
テストステロン補充療法で必要な男性ホルモン・テストステロンの注射が出荷調整になりましたので、在庫がなくなる可能性があります。(在庫がなくなった場合は注射ができない可能性があります。)
ご希望の方は在庫がある事をお電話で確認してからご来院ください。
代替品として自費診療の塗り薬(グローミン)もございますので、ご希望の方はお申し付けください。
男性更年期とは
男性更年期は、男性が中高年になるにつれて、体内のホルモンレベル、特にテストステロンの減少により、さまざまな身体的、精神的、そして感情的な変化が現れる状態です。
これは女性の更年期と類似していますが、男性の場合はホルモンの減少が徐々に進行するため、症状が緩やかに現れることが多いです。
男性更年期の原因
男性更年期の主な原因は、体内のテストステロンの減少です。
テストステロンは男性ホルモンであり、筋肉量、骨密度、性欲、エネルギーレベルなどに影響を与えます。以下の要因が影響を与えることがあります。
- 加齢
年齢を重ねると、自然にテストステロンのレベルが低下します。40歳以降、毎年約1%ずつ減少するとされています。 - ストレス
慢性的なストレスは、ホルモンバランスを乱し、テストステロンの低下を促進します。 - 不規則な生活習慣
不規則な睡眠、運動不足、不健康な食生活なども影響を与えます。 - その他の健康問題
肥満、糖尿病、慢性疾患などがテストステロンの低下に関連することがあります。
男性更年期検査・診断
男性更年期の診断は、臨床症状と血液検査によって行われます。主な診断方法は以下の通りです。
- 症状の確認
主な症状には、疲労感、気分の落ち込み、集中力の低下、性欲の減退、勃起不全、筋力低下、睡眠障害、体脂肪の増加などがあります。 - 問診票の利用
男性更年期の評価には、AMS(Aging Male Symptoms)スコアなどの問診票が使用されることがあります。これは症状の程度を評価するためのツールです。 - 血液検査
テストステロンのレベルを測定するための血液検査が行われます。テストステロンの低下が確認された場合、男性更年期の診断が下されることがあります。また、他のホルモン(FSH、LHなど)の測定も行われることがあります。
男性更年期の治療方法
男性更年期の治療は、テストステロン補充療法(TRT)や生活習慣の改善を中心に行われます。主な治療法は以下の通りです。
- テストステロン補充療法(TRT)
- 注射:テストステロンを筋肉内に注射する方法です。通常、数週間に一度の頻度で行われます。
- ゲル:テストステロンを含むゲルを皮膚に塗布する方法です。毎日使用する必要がありますが、この治療は日本では保険適応とはなっておりません。
- 生活習慣の改善
- 適度な運動:筋力トレーニングや有酸素運動を定期的に行うことで、筋肉量や骨密度を維持し、テストステロンのレベルをサポートします。
- バランスの取れた食事:栄養バランスの取れた食事を摂ることで、ホルモンバランスを整えることができます。特に亜鉛やビタミンDがテストステロンの生成に関与しています。
- ストレス管理:ストレスを適切に管理するために、リラクゼーション法やカウンセリングが役立つことがあります。
- 睡眠の改善:十分な睡眠を取ることで、ホルモンバランスを整えることが重要です。
- 心理的支援
気分の落ち込みや不安感がある場合、心理療法やカウンセリングが有効です。また、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。
予防と生活習慣の改善
男性更年期の予防には、以下の対策が有効です。
- 定期的な運動
筋力トレーニングや有酸素運動を定期的に行うことで、テストステロンのレベルをサポートします。 - バランスの取れた食事
亜鉛やビタミンDを含む食品を積極的に摂取することで、ホルモンバランスを整えることができます。 - ストレス管理
ストレスを適切に管理するために、リラクゼーション法や趣味の活動を取り入れることが重要です。 - 十分な睡眠
質の良い睡眠を確保することで、ホルモンバランスを整えることができます。 - 定期的な健康チェック
定期的に健康診断を受け、ホルモンレベルをチェックすることが推奨されます。
男性更年期は、適切な診断と治療を受けることで、症状を緩和し、生活の質を向上させることができます。医師と相談し、最適な治療法を見つけることが重要です。
また、生活習慣の改善によって、男性更年期の症状を予防し、健康な生活を維持することが可能です。
料金
日本の保険診療では、保険の種類により治療費の1割から3割を自己負担します。
当院での男性更年期症候群の初診における保険診療費用は、検査、診察、処方される薬剤によって異なりますが、以下は一般的な料金の目安です。
診察料、検査料含めて | 6,000円前後 |
※初診時は問診と採血検査を行うことが多いです。
ホルモン補充療法を行う場合
診察料、注射料含めて | 1回あたり800~1,200円前後 |
※注射の内容や追加で内服処方もある場合さらに変動します。
ただし、行う検査の種類によってはさらに変動する可能性があります。
また内服薬剤費用は別途かかります。